ない犯罪の件数を把握する事は難しく、コンピュータウィルス(1994年度1,000件)やカード犯罪(1992年度10,000件、テレホンカードの偽造等一切を含む)の急増、先進国でのハッカーの増加等から、わが国でもネットワーク犯罪の対策を真剣に考える必要があると、警察庁の関係者は語っている。
図1-4は我が国における情報セキュリティ対策の実施状況である。アクセスに権限を設けることや、アクセス情報の管理、運用担当者と開発担当者の分離、利用者の識別による管理など、業務に直接関わる者の管理(アクセスコントロール)がほぼ半数の事
図1-3 わが国におけるコンピュータ犯罪認知件数
係官に電磁記録の公正証書の原本に不実の記録をさせたもの
その他(コンピュータの損壊、データ・プログラムの改ざん・消去、ハードウェアの不正使用、データ・プログラムの不正入など)
資料出所:「情報システムの安全対策に関する中間報告書』1994.4情報システム安全対策研究会
図1-4 アクセスコントロールに関係する対策の実施状況
資料出所:『わが国におけるアクセスコントロールの実態』1994.3(財)日本情報処理開発協会
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